第5章 恐怖の島で過去は巡る (スリラーバーク編)
暴君くまはゾロの攻撃を避けて、攻撃を入れる。
彼が攻撃した場所にはマークがあるついていた。
「見ろ、あの掌!」
「に、肉球!?」
暴君くまの掌には肉球がついていたのだ。
ゾロの斬撃をその掌で受け流す。
「あらゆるものを弾き飛ばす力、おれは"ニキュニキュの実"の"肉球人間"!」
なんか、それだけ聞くと凄く可愛い・・・。
みんなそう思ったようで、フランキーが「大したことないんじゃ。」というと、暴君くまはフランキーを攻撃した。
『フランキー!』
フランキーに大砲など普通の攻撃は効かない。
「もしかして大気を弾いてるんじゃ・・・。」
ロビンがその光景を見て考察をする。
「"圧力砲"という・・・高速で弾かれた大気は衝撃波を生み突き抜ける!」
暴君くまの怒涛の攻撃をかわしながら近づき、ゾロはその刀を食らわせるがそれすらも受け流され弾き飛ばされた。
オーズに死ぬほど攻撃を食らっているゾロは、暴君くまの一撃に膝をついていた。
暴君くまがゾロの背後に瞬時に移動する。
「"粗砕(コンカッセ)"!」
もうダメか、と思われた時サンジが攻撃を食らわせた。
しかし、サンジは「ああああ!」と叫び声を上げながら地面で足を押さえる。
「何だコイツの固さ!顔は鋼作りか!?」
サンジの攻撃が少しも通らないなんて・・・攻撃力に加えて防御力までとんでもなく高いとは、こんなの倒せるわけがない。
「ひ、ひ、"火の鳥星"!」
ウソップの放ったそれは簡単に打ち返される。
「・・・やはり、これだけ弱り切ったお前たちを消したところで何の面白みもない・・・。」
暴君くまは変な形の大気の層をどんどん縮めていく。
大気の塊に圧力をかけて圧縮されているのだ。
大きな大気が戻ろうとする力は大きな衝撃を生む・・・つまり、爆弾を作っているようなものだ。
「お前たちの命は助けてやろう。」
その言葉に一同が喜びの顔を見せる。
「その代わり"麦わらのルフィ"の首を差し出せ。」
「『断る!!』」
交換条件に出された言葉に、私たち全員がすぐさま拒否の声を上げた。
「残念だ、"熊の衝撃(ウルススショック)"」
暴君くまは、圧縮した大気を放った。