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【ONE PIECE】今日も剣士に愛される

第5章 恐怖の島で過去は巡る (スリラーバーク編)




隣に影が伸びた。

それでモリアが起き上がっていることに気がつく。
モリアは島中の影を集め、1000体もの影を取り込み巨大化していた。

「オオオオオオ!」

モリアが地面を殴ると、島が割れた。
その違反的な強さに影を取られた人々は森へと一目散に逃げる。

ゾロがザッと動く。
一味の全員がルフィの側に集合していた。

きっと、大丈夫。
ゾロの言葉でまた信じようと思えた。

影を取られた人たちの中には陽の光で消滅しかけている人もいる。

怖い、怖い・・・怖い。
ルフィもゾロもサンジもロビンも・・・誰も消えないで欲しい。

「おい、みんな!もう時間がねェ!ちょっと無茶するからよ、その後のことは頼む!」

ルフィが戦闘態勢に入った。

お願い、ルフィ。
必ず勝って、みんなでまた笑い合おう。

「悪夢を見たきゃ勝手に見てろ、モリア!おれは、お前に付き合う気はねェ!!」

そう宣戦布告するルフィ。
私たち麦わらの一味はルフィを信じていた。

だけれど、影を取られた人は勝てるわけがない!と私たちに叫ぶ。

「見学なら黙ってろ。」

それに対してゾロが言葉を吐き捨てた。
モリアには勝っていて、これは時間との勝負なのだと。

消滅が先なのか、モリアの自滅が先なのか。

私はその戦いを見てることしかできない、それが悔しくて仕方がない。
だけど、ルフィならきっと大丈夫。

ルフィの攻撃が当たる度に影が解放されてゆく。
モリアの意識が薄れているため支配力が落ちているのだ。

ルフィがガンガンと踏みつけられるが、ゴムだから全く効いていない。

大丈夫、ルフィなら勝てる。
最初は自分に言い聞かせていたのに、いつのまにかそれが本心になってくる。

ルフィは身体をさらに酷使するように、"ギガントジェットシェル"を繰り出す。先程"ギア2"を使ったのでこの後が心配だ。
だが、そのルフィの攻撃により影が出そうなのをモリアは手で口を抑えることで留めている。

影を奪われた人たちは「帰って来い!」とモリアの中にいる影に呼びかけていた。

「お前、海賊王になりてぇなら、しっかりおれについて来い!」

ルフィも自分の影に声をかけながら攻撃をいれる。
ルフィは攻撃の反動でまたもや身体を縮めていた。

「え?ぎゃああああ!」

ルフィの攻撃の直後、モリアの上にマスト部分が落ちてきた。

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