第5章 恐怖の島で過去は巡る (スリラーバーク編)
私はぐるりとオーズの横を迂回してみんなと合流しようとする。
「キシシシ!図らずも清々しい青空・・・。」
オーズではない声がオーズから聞こえる。
どうやら、オーズの腹に王下七武海のモリアがいるらしい。
ウソップが動き出した。
微かに聞こえた声からどうやらウソップは塩を取りに動いたらしい。
しかし、オーズがウソップに攻撃を与えた。
『ウソップ!』
「ご無事です!」
あぁ、この声は・・・。
声の主が私がみんなに合流したタイミングでシュタッと私たちの側に着地した。
「遅くなって申し訳ありません!大量に塩が必要かと思い、集めていました!」
「ブルック!」
ブルックがウソップと塩を持って現れた。
ブルックと目が合う。
「クレアさん、ご安心を!貴方に託された絵は安全そうな場所に置いてありますので!」
『うん、ありがとう!ブルック!』
とてもありがたい。
きっと背負って戦っていたら確実に絵は壊れてしまっていただろう。
ブルックはあの動かなそうな重症から、体を引きずり厨房へ向かったようだ。
「牛乳を発見しまして美味しく頂いてこの通り!」
「イヤ、どんだけカルシウム効いてんだ!」
ブルックの言葉にすかさずウソップがツッコミを入れる。
それに対してブルックは牛乳で骨折は治ると思ってるらしい。
流石に無理な話だ。
いや、だけどもしかしたら骨だけの人間は治るのかもしれない。
とにかく塩は手に入った。
塩を口に放り込んでモリアを倒せば全て解決だ。
ブルックは共に戦うと言っていたが全く戦力にならなそうなので、私たち7人でどうにかしなければ。
それから一味のみんなは協力して攻撃していく。
ウソップの油星がフランキーの放った火と相まって火の鳥となりオーズを襲う。
チョッパーがゾロを空中へ上げ、ゾロは塔を切り崩し、切った塔をサンジがオーズへ蹴飛ばす。
しかし、どの攻撃もオーズは物ともせず、逆に塔をこちらに飛ばしてきた。
『ロビン、モリアの前まであげれる?』
「ええ、出来るわ。」
私はいくつかの銃を材料にミニガンを創造する。
それからロビンに目配せをすると、能力で地面から足が離れていく。
モリアの前あたりでミニガンをズガガガガと撃ち込む。
「オーズ!」
モリアが呼ぶと、オーズによって腹を手でガードされた。