第5章 恐怖の島で過去は巡る (スリラーバーク編)
「おめェら覚悟しろよ、全員ぺちゃんこにしてやる。骨も残らないと思えェ!」
「うわぁ、めちゃくちゃ怒ってるぞ、アイツ!」
私たちの攻撃が成功したことで、オーズはとても怒りを露わにした。とんでもない攻撃が来るのでは、とこちらも身を構える。
「抜けねぇ、ツノが!」
しかしながら、オーズはツノが地面に刺さってしまい動かないでいた。
「あぁ、抜けねぇのか。」
私たち7人は目を光らせ、今だ!とめちゃくちゃに攻撃をしていく。その猛攻撃にオーズは「ああああ!」と悲鳴をあげた。
「いい加減にしろー!」
「撤収!」
オーズが力任せに起き上がったところで、ウソップの掛け声と共に私たちは一目散に逃げ出した。
「うおー!見ろ、大量の肉があそこに!」
「うまそー!」
ウソップとチョッパーがそう叫ぶと、オーズはウソップたちの見ている方を見た。
その隙にゾロとフランキーが膝に攻撃をし、オーズは膝をつく。
まぁ卑怯だし、それに釣られるオーズもアホだなと感じた。
フランキーが歓喜してルフィがモリアを倒すまでの辛抱だと言うが、ゾロはそんなの待たずに倒せば良いと言った。
どうやら、新しく手に入れた剣を試したいらしい。
この巨人を相手にその思想が出てくるところがコワイ。
「さぁ来い、俺が相手だ。」
「わかった、うおお!」
ゾロの言葉にオーズが了承する。
オーズのパンチをゾロが力で逸らす。
それから攻撃を与えるが、オーズはそれを避けた。
ゾロのその攻撃が強力であることは、それが当たった屋敷の壁の跡を見れば一目瞭然だった。
「こんにゃろ、踏み潰してやる!」
ゾロを踏み潰そうとするオーズの足が私たちにまで当たりそうで、私たちはそれを避ける。
避けている間に、みんなのいる場所と反対側に来てしまった。
やばい、これじゃコミュニケーションが取れない。
その時、地面が揺れて私は体勢を崩してどさりと倒れてしまう。
仰向けに倒れてしまった為に夜明け前の空が見えた。
ん、空・・・?
ここは霧の中のハズだ。
もしかして、魔の海域を抜けた?
不味い、このままだと朝を迎えたらサンジもゾロもルフィも消えちゃう。