第5章 恐怖の島で過去は巡る (スリラーバーク編)
「なんだぁクレア、その背中の絵は。」
みんなも起き上がったようで、合流したところでフランキーに問われる。
『これは叔父さんの名画"幽霊船"だよ。』
「これが、世界一の芸術家の本物の絵なのね。」
ロビンが絵をとても興味深そうに見る。
「そんなの背負って戦うのか、壊れるぞ。」
ゾロがそういうので、私は動かなそうなブルックのところにソレを置いた。
『ブルック、これちょっと見ててね。』
「あ、はい。」
それからみんながオーズの元へ歩き出す。
「何つった、名前。」
オーズの名前が出ないようでみんなが予想でその名前を言っていくがどれも違う。
ロビンが正式な名前を教えるとみんな合点がいったようだった。
目の前にオーズがいる。
「おい、オーズ!てめェの中身がルフィの影なら、てめェの仲間の底力見くびっちゃあイカンだろう!」
私たちを見たオーズは、建物からこちらへ飛び降りてきた。
「一つ提案なんだが・・・こいつを投げ飛ばすってのはどうだ?」
ゾロの提案にサンジは合意するがウソップは衝撃を受けた声を上げていた。
私も流石にこの巨体を投げ飛ばすのは厳しいと思うなぁ。
各々がオーズへの考察を述べる中、ウソップだけが「超コワイ」とど正論を放った。
うん、私も超コワイ。
「潰れろ!ゴムゴムの〜尻もち!」
オーズがぴょん!と飛んで私たちの上に落下してくる。
「そんな技ねぇだろ!」
私たちは一目散にその場を離れる。
何でもかんでもゴムゴムって付ければいいわけじゃないんだからね!!
「おのれ、麦わら・・・一丸となる力を思い知れ!お前ら"戦略の15"だ!」
フランキーの言葉にチョッパーとウソップは「アレか!!」となっているのだが私は全然わからない。
「ゾロ!ぐるぐる!スタンバイだ!おれの足を支えろ!クレアはおれの背中にしがみついて銃を構えろ!」
そう言われて私はフランキーの背中に飛びついて肩のあたりから銃を構える。
上にチョッパーのお尻がある、可愛い。
「パイレーツドッキング"7"!巨大ロボ戦士"ビッグ皇帝"!」
いや待って・・・何これ。