第5章 恐怖の島で過去は巡る (スリラーバーク編)
私が炎を見ていると、ドゴーン!と大きな音がなった。
そちらを見ると、ルフィのゾンビが「出て来ーい!麦わらの一味ィー!!」と大声をあげていた。
ゾンビが現れた時の瓦礫が飛んできて、燃え盛る塔を打ち壊し火が鎮火した。
距離的には少し遠いのだが、どうも誰かと会話しているようだ。
他のみんながそこにいるのかもしれない。
そう思い私はそこへ向かって駆け出した。
少しすると見えてきて、みんなが交戦しているのが見えた。
ゾロがルフィのゾンビに斬りかかるが上へと蹴り飛ばされているところだった。
『ゾロ!』
私は遠くからでも狙撃できるライフルを構えて、撃ち込んで行くが相手にすらされず、ゾンビはポリポリとその場所を掻く。
ゾンビは、フランキーの攻撃を避けてフランキーとブルックのいる塔を壊す。
私はその場凌ぎだが仕方がない、と瓦礫でロケットランチャーを作りいくつかの弾をロケットランチャーの弾に創り直してドン!と撃ち込んだ。
それは見事に命中するが、ルフィのゾンビは余裕そうで私の方を見て手をバッと伸ばしてきた。
そしてグワッと掴まれる。
『う、ぐ・・・。』
このまま握り潰されてしまいそうになる。
息も苦しいし、内臓が口から出てきそうだ。
「クレア!」
チョッパーが私の名前を呼ぶ。
そちらを見ると、ロビンが落ちてきたゾロを能力を使って受け止めていた。
あぁ、無事でよかった。
そう思った直後にバン!と投げ飛ばされる。
気を失わなかったが「幽霊船」を庇ったことで全身を打って身体が痛い。
近くにサンジがいるのが確認できた。
「おめェらなんか知らねぇぞ、おれはモリア様の部下オーズだ!」
オーズがそう言ったのが聞こえた。
それからその場を離れていく。
私は力を振り絞り起き上がる。
それから、近くのサンジに駆け寄った。
『サンジ、大丈夫!?』
「ん、んん・・・何だか天使の声が聞こえるぜ・・・。」
サンジがそんな軽口を叩くので私はベシン!と顔を叩いた。
『そんな無駄口叩いてる暇があるなら起きなさいよ!!』
「厳しい・・・そんなクレアちゃんも最高に可愛いぜ!」
そういうサンジの顔をイライラしたので数度殴っておいた。