貴方と紡ぐ物語 【アイドリッシュセブン】【R18】
第2章 眼鏡の奥 【二階堂大和】
『大和さん、ネクタイってどう使うんですか?』
どう使うか分からなかったので、素直に聞いてみる。
「えー?琴音ちゃん、もしかして興味津々?」
『違います!』
断じて違う。…多分。
「へーぇ?…まあ良いや、…ネクタイは、こう使うの」
『へ?…やっ』
何故か私の後ろに手を回したかと思えば、ネクタイによって私の目は塞がれてしまった。
『あの…大和さん?』
すごい視線を感じる。
「思った以上に…クるね」
大和さんはそう言って、私の事を力強く押し倒した。
「じゃあ、「おしおき」開始って事で…んっ…ちゅっ」
『っっ、んんっ…』
いきなりキスをされる。
『んんっ…ふっ…やっ…』
「嫌?イイの間違いだろ?」
なんて言いながら、大和さんはその唇を首筋の方へと滑らせた。
『っ…首筋は、だめです、っ…んあっ』
「んー…イイ声で鳴くね…じゃあ次は…」
目隠しで何も見えないせいか、いつもより声が出やすい。
それに、次は何処に来るか分からない緊張感。
この二つが、私の感度を上げてしまっている。
そんな状態で、いつも弱い耳を弄られたら。
『んっ、やぁぁっ!』
大きな声を出してしまってもしょうがないだろう。
「いつもより感度イイね…次は何処か分かる?」
と言いつつ、大和さんは手を胸元に滑らせる。
「何処触ってるか、おにーさんに教えて?」