貴方と紡ぐ物語 【アイドリッシュセブン】【R18】
第4章 Happy Birthday 【十龍之介】
琴音side
『恥ずかしい…!』
お風呂場に走った私はわたわた悶えていた。
龍之介さんが甘えてって言ったから!!
甘えたけど!!
ぎゅってしちゃったけど!!
自分からって何であんなに恥ずかしいんだろう!?
『はぁ…』
甘え下手なのは自覚している。
龍之介さんが少し寂しそうにしているのも知っている。
申し訳ないと思っているけど、恥ずかしいものは恥ずかしい。
でも…!
『今日こそは甘える!』
だって今日は誕生日だから。
龍之介さんがめいっぱい甘えてって言ってくれたから。
急いで服を脱ぎ、お風呂に入る。
入浴剤はローズの香りにしてみた。
一日忙しく働いて、体や髪も汚れてしまっているだろうから、念入りに洗う。
ボディーソープやシャンプー、コンディショナーは特別な日用のお高めの物だ。
1時間経たないくらいで、お風呂から上がった。
タオルで身体を拭いて、下着を取り出す。
ダークブルーの新品だ。
多分これからそういう事をする…はず。
だから龍之介さんのメンバーカラーの下着にしてみた。
パジャマはいつも通りだけど。
…100%絶対するとは限らないし、あんまり準備してるのも宜しくない。
龍之介さんだって疲れてるから、休みたいだろうし。
こういう所が甘え下手なのだろうか。
でも、龍之介さんが休めないのは申し訳無いから。
『よし…!』
あくまでも自分の出来る範囲で。
甘えるぞ!