貴方と紡ぐ物語 【アイドリッシュセブン】【R18】
第2章 眼鏡の奥 【二階堂大和】
『んぁっ!やっ、また、イッちゃ、あぁっ!』
「すごいな…シーツが琴音のでドロドロだ…見えないのってそんなに興奮する?」
トロトロに蕩けた私の声とは対照的に、大和さんの声は飄々としている。
あれからどのくらい経ったのか。
私に分かるのは、大和の指と舌で数え切れないくらいイカされた事だけだ。
目隠しで敏感になった身体は、いつもより快楽を受け取りやすかった。
おかげで、普段じゃあり得ないくらいの量イカされてしまった。
ここから先は目隠しを外したい、そんな事を考えていると、
「良し、じゃあそろそろ…入れるね?琴音のナカに」
と、大和さんが言った。
『じゃあ、目隠しは外して…』
今までも何度も外そうとしたが、頭の後ろでしっかり結ばれたネクタイは解けなかった。
ようやく外せると、意気揚々と大和さんの方に後ろ頭を向けようとすると、
「いや、外さないぞ?」
と言われた。
『え、イヤです』
「何で?」
『だって…』
「だって?」
『大和さんの顔をみながらしたいんです、見えなきゃヤです、そもそも私が大和さんの眼鏡外そうとしたのは、大和さんの素顔が知りたかったからなんです、大和さんの事好きだから、全部見たいし、全部しりたいし、んんっ』
外せないのは絶対嫌だと、思いの丈をぶちまけていると、いきなり
唇を塞がれた。
『っっ…はぁっ…んんっ…あ…ネクタイ…』
「…………。」
キスが終わると同時にネクタイが解かれ、目の前には顔の赤い大和さんが。
『…………。』
「……………。」
『あの…』
無言の空気に耐えられず、恐る恐る話し掛けてみると、
大和さんは何処か困ったような表情で、
「まったく…どれだけお兄さんのこと煽る気?…今夜は離してあげられないから」
と言い、私にまた深いキスを落とした。