第8章 《エルヴィン》堕ちる2 ※
イヤ…イきたくない…
僅かに残っている理性が叫ぶが、エルヴィンの指は容赦なく弱い部分を責め立てて、エマは抗う術もなくただ押し寄せる快感に溺れていく。
「っあ゛あ!い゛っ、ぁああっ!!」
ついにエマの中で何かが弾け飛んだ。
全身の力が抜けて崩れ落ちるエマを抱きとめると、エルヴィンはそのまま横向きに抱えた。
エマはもう抵抗の言葉すら吐かず焦点の合わない目で天井を見つめるだけ。
「ほら、言った通り身体は単純で簡単だろう?」
エルヴィンは優しい笑みを携えて虚ろなエマにそっと口付けると、リビングを出て寝室へ向かうのだった。