第7章 《リヴァイ》愛ある行為を ※
「ほう…これを俺の為に選んだのか。」
「そんなまじまじと見ないでくださいよ…」
小包を開けて出てきたのは真っ黒なフサフサの猫耳カチューシャと、それと揃いの黒い尻尾。おまけに鈴のついた赤い首輪付きだ。
しかもこの尻尾…
「いい代物じゃねぇか…だがこっちを使うには少し準備がいるな。」
「え?」
ポカンとするエマ。
この反応を見る限り俺の予測は大方当たりそうだ。
「知らずに買ったのか?」
「知らずにって、何を…?」
「この尻尾、どう使うか分かるか?」
「んー…どう使うんですかね?猫耳の方ばっか気にして買ったから…」
あぁやっぱり…
こいつはこの尻尾がどういう仕組みなのかをまったく理解していない。
「これはケツの穴に差して使うもんだが、」
「うそ?!!」
俺の言葉を遮って悲鳴を上げたエマは愕然とした表情を浮かべている。
まぁ無理もないだろう。何せエマはアナル未経験だ。
それにしても確認せずに買うか?普通。
こいつはたまに抜けてるところがあるがこんな所でも発揮するのかと驚かされる。
「嘘じゃねぇよ。」
「と!とりあえず猫耳だけにしませんか?!ほら、元々私は猫耳だけでも良かったぐらいだし…」
「残念だがそれは聞けねぇな。尻尾もつけるべきだ。」
「いや!耳だけでも十分だと思うんですけど!!」
「ダメだ。尻尾セットじゃないと認めん。それにこれを機に新境地を開拓するのも俺はいいと思うが?」
「なっ…なに言ってるんですか!お尻の穴なんて汚いし無理です!」
エマは必死だ。尻尾を奪い取って後ろに隠してしまった。
だが俺もここで引き下がるわけには行かない。
こっちだってせっかくなら完璧なエマのコスプレを見たいし、いつかやろうと思っていたアナルの開発も同時にできるなんてこんなにいい話はないからだ。
「なぁ、俺のために選んだんだよな…それ」
「そ、そうですけど…」
優しく話かけながら後ずさるエマを一歩また一歩と追い詰めていく。
「なら、その俺が見たいと言ってるんだからお前は従うべきじゃないのか?エマよ…」
「っ……でもっ…」
あっという間にベッドの淵に追いやられたエマの顎を人差し指でクイと持ち上げ、視線を自分だけのモノにする。