第13章 《リヴァイ》スパークル
リヴァイは手首を頭上で纏めて固定し、顔にかかった髪を退けた。
その時頬に指が掠っただけでエマの身がビクッと震える。
しかし顔を見れば強い瞳はまっすぐリヴァイを見つめたまま。続行してもいいと解釈した。
リヴァイは髪を耳にかけその指の背で頬をひと撫ですると、ゆっくり顔を近づけた。
音もなく重なる唇と唇。
触れるだけのキスは最初の一度きりで、二度目からは艶かしいリップ音を鳴らしながら啄み、吸い付き、食んだ。
さっきまでの強気な姿勢は鳴りを潜め、唇を引き結んだまま微動打にしなくなったエマ。
唇を離し見下ろすと、女は硬直したまま固く目を瞑っていた。
キスだけで分かった。
きっとこいつは初めてなんだろう。
「……やめるか?」
問えば目蓋が開き、首を横に振る。
どうやら覚悟は決めているみたいだ。
ならばこちらも腹を括ろう。
「力抜いてろ」
緊張させないようなるべく優しく告げ、リヴァイはもう一度口付けを。
鼻で上手く呼吸が出来ないのかすぐ息が荒くなってくる。でもリヴァイはやめてやらないし呼吸の仕方も教えてやらない。
そのうちに酸素を求めて開いた唇へ舌を捩じ込んだ。
「んぅっ!」
ピチャ…チュク…
舌を埋められればあとはこちらのペースだ。
生暖かい口内をエマの良いポイントを探しながら動く。
音を立て、鼓膜を犯すのも忘れない。
身体の輪郭をなぞりながら腰まで到達すると、スカートに入れ込まれたシャツを捲り、その間に手を差し入れた。
瞬間、一際大きく跳ねる身体。
だがリヴァイはお構い無しに、湿気で蒸れた衣服の中、双丘を目指して這い上がる。
その間も口内を犯すのは止めない。
隙間から時折苦しそうな、それでいて甘い声を漏らすエマにリヴァイも段々と昂っていった。
ブラの上から胸をやわやわと揉み、下に捲って飛び出した突起を指の腹で摩る。
自分の下でピクッピクッと悦んでいるのを感じながら、リヴァイは愛撫を進めていく。
手首を解いてもエマは逃げようとしなかった。
受け入れているのかは分からないが、たぶん脱力してしまって無理なのだろう。立っていた膝も今ではだらりと寝そべってしまっている。
リヴァイは胸を弄りながら、空いた手をスカートの中へ侵入させた。