第12章 《エルヴィン・リヴァイ》 “アイシテル” ※
*
プルプルと震える手でベルトを緩め、ズボンのジッパーを下ろしていくエマ。立ち膝をついたリヴァイはその様子を黙ったまま見下ろしている。
そんな二人をエルヴィンは見ていた。
二本の指は膣内でゆるい動きを繰り返す。まるで暇つぶしに弄っているような感じで。
「んっ、はぁ、ぅ……エルヴィンさ…抜い」
「喋ってる暇があるなら手を動かせ」
リヴァイに三度叱られるとエマは蚊の鳴くような声で「はい」と返事をし、またズボンを脱がせ始める。
しかし手元が狂いモタモタしていて、リヴァイが結局自分で脱いでいた。
「これをどうするかくらい知ってるよな?」
リヴァイの問いかけにおずおずと頷いたエマは、目の前に突き出された赤黒く膨張したペニスにゆっくり顔を近づける。
そしてめいっぱい開いた口の中へ、亀頭から順に呑み込んでいった。
エルヴィンはその直後、指をエマのいい所へ突き立てる。同時にクリトリスも摘んだ。
「んん゛あ゛っ!!」
エマは背を反らせ、咥えたばかりのペニスがぶるんと口から出してしまう。
「少し気持ちよくしてもらえたからって気ぃ抜くんじゃねぇよ…オラ、もっとしっかり咥えろ」
「ふぐぅん゛っ!」
リヴァイは髪を掴んで腰を進め、エマの口に強引に突っ込む。
口淫を強要されたエマは、苦しそうに目を萎ませながらも、リヴァイの言いつけを守り必死に舐め始めた。
そんな二人を見て、エルヴィンは膣壁を擦る速度を速めていく。
摘んだクリトリスを捻りあげたあと優しく撫で回すと、くぐもった喘ぎがペニスを咥えた隙間から漏れ出した。
「リヴァイにばかり気取られて…寂しいな」
「んぐぅお゛!ん゛ん゛っ!!」
「下手くそが…真面目にやってんのか?そんなんじゃいつまでたってもイケねぇだろうが」
「あぁエマ、またイキそうなんだな?イク時はどうするんだった?リヴァイの目を見て…ほら、しっかり見ろ」
「──ッ?!、ッう゛!!」
エルヴィンが膣内を高速で擦り上げながら、器用にクリトリスの包皮を剥き爪先で弾くと、エマは全身を大きくうねらせて絶頂した。
声を上げることを許されないどころか、完勃ちしたペニスの先端がエマの気管を塞ぎ、息さえまともにさせてもらえないようだった。