第12章 《エルヴィン・リヴァイ》 “アイシテル” ※
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シーツに大きな染みができた。大量の水分を含んで、これはもう使い物にならないだろうとリヴァイは思う。
「汚ぇな…服が汚れちまっただろうが。それにイク時は教えろと言っただろう。てめぇ脳みそ入ってんのか?さっきから同じことばかり言わせやがって」
「あ゛!ひゃ、ぅごめ、なさぁあ゛っ!ご、ん゛あさい゛ぃあ゛!」
それで謝ってるつもりなのかと思うほど、女の顔は悦に歪んでいる。
水音は止まらない。恍惚としたエルヴィンがまだ膣内を弄り回しているせいだ。
本当に悪い鬼に捕まって、可哀想な女だ。
リヴァイはエマに同情するような視線を送っていたが、腹の中では嗤うのを堪えきれなかった。
「エマ、てめぇのせいだ。どうしてくれる」
「ひ、ぁう゛!ごえ、なさっあ゛ぁぁ!!」
冷たく言い放つと、心許ない謝罪の最中また果てる。エマの後ろでエルヴィンが愉しそうに笑っている。
「エマ、いくら気持ちいいからって人様の服を汚すのは感心しないな。ほら、はしたない声ばかり出してないでもっと真面目に謝りなさい」
「あぅ、あ゛!ふ、ぐ汚しぇあ゛、ごっな、さぃい゛ぁあ゛!!」
せめて手を止めてやればいいのにと心にもないことを思いながら、リヴァイは腰を揺らす女の白い腕を引っぱった。
四肢の筋力を失ったエマは、倒れ込むようにリヴァイの前に四つん這いで跪く。溶けた秘部はエルヴィンに晒される。
リヴァイはエマの髪を掴み頭を上げさせると、冷たい声で言い放った。
「服を汚した罰だ。舐めろ」
「ッむ、…り…ぁあ゛あ゛!!」
エマが拒絶を述べた瞬間、その躰が大きくしなる。エルヴィンが後ろからまた指を埋めたのだ。
さっきの宥める口調とは相反する、激しく責め立てるようなエルヴィンの指使いに、リヴァイは今度こそ表情に出して嗤う。
「悪い事したって自覚があるならできるよな?」
そしてエマに顔を近づけ、低く、静かな声で命令した。
「やれ」
エマの目からまた涙が零れた。エルヴィンに啼かされながら、リヴァイに泣かされてもいる。
しかし同情しないし、不憫だとも思わない。
全ては馬鹿な雌犬を躾けるためにやっていることなのだから。