第12章 《エルヴィン・リヴァイ》 “アイシテル” ※
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そのまま一時も逸らさずに見つめた。
エマは荒い鼻呼吸をし、何度も背をしならせては胸を揺らす。
リヴァイはただ黙って見つめていた。
咥えさせたサテン地はすでに唾液でヨレている。吸収するものがなくなったせいで、エマの首筋にまでそれは伝う。
一生懸命見つめ返してくる瞳は様々な色を宿していた。
怯え、混乱、反抗心、そして。
「エロいツラしやがって…」
「んうぅっ……」
顔を上に向かせ、晒した首を舐めていく。
「……口を開け」
リヴァイは齧りつきながら囁いた。が、エマはほとんど無意味な布を咥えて嬌声を抑えたいのか従わない。
「口を開け」
「ん゙んッ……!」
ビクン!!とエマが大きく跳ねた原因はリヴァイが乳首をつねったことだった。ツンと硬いそこを容赦なく、つねり上げる。
唾液を辿るリヴァイに気づいたエルヴィンが牙を抜き、可愛い耳に舌を挿入した。逆側の穴は塞ぐ。
エマの聴覚は支配され、脳内に反響するのはドロドロに溶けた己の声とエルヴィンの舌が蠢く卑猥な水音のみとなる。
それでも抵抗してるつもりなのか開かない口にリヴァイは二本の指を差し込み、無理矢理大きくこじ開けた。熟した実のような赤い舌が濡れそぼつ。
「ん… ふ、ぅッ……んん……っ」
それを味わった。じっくり舌で絡め取る。甘いわけはないのにすごく甘く感じて、リヴァイの中心がズクズクと反応した。
堕としてみたい──
喰らい尽くして、最高潮の中で殺したい──…
両の乳首をコリコリと摘まめば、エマはどこに集中して、どこから気を逸らせばいいかわからなくなったようだった。
ぐちゅぐちゅ響く音。耳の隅々まで舐める舌。もう片方は塞がれて。ピンッと弾かれる乳首。激しいキス。流れる涙。拘束された躰。
とめどなく溢れる、高い声。
男たちは愛撫をやめない。和らげない。エマを見て的確に続けていく。
「んぅ…… んぁ、あっ……!!」
リヴァイが唇を離し、摘んだまま乳首の先端をカリッと引っ掻くとエマは無様なメス顔で絶頂した。
「……ああ…お前ココだけでイクんだったか」
「や、ぁっ……」
“ココ”を掻き続ける。顔を離したエルヴィンは驚いたように、しかし愉しそうに笑っていた。