第12章 《エルヴィン・リヴァイ》 “アイシテル” ※
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小刻みに痙攣する躰を愛撫し続けながら、リヴァイはエマの表情を見ている。面白がるような、 そんな目で。
「はは…驚いたよ。いつから乳首だけでイケるようになったんだ?」
「んあ゛ぁ!は、ぁっう゛、あ……」
「もっといい声で啼けよ」
「ぁぁあ゛っ!!」
再び全身が大きく跳ねた。先の絶頂からほんの少ししか経っていないというのに、また。
「イッたんだね。可愛い」
撫でられ潰され、摘んでは引っかかれ、弄り回される先端はますます充血しその存在感を増す。
まるで、“もっと触って”と主張しているようだ。
二回果ててもなお、リヴァイは容赦なく愛撫を繰り返すから、エマはいつまで経っても身体を揺らすのを止められない。
「乳首気持ちいいね、エマ」
「ん゛っぁあ!ゃ、あ゛…めっあ゛ぁ!」
最早会話など成立しない。だがそれでいい。
善がり狂って、這い上がれないほど深く快楽の底へ堕ちろ。
そうしてもっと、離れられなくなればいい。
エルヴィンは鼻から空気を吸い込んだ。色香が濃くなっている。
情欲を誘い出すような、うっとりするその匂いにエルヴィンの下半身も素直に反応した。
背中で拘束していた手を解いても、エマは抵抗しなかった。快感を受け止めるのに必死で、抵抗など意識の外なのだろう。
「この部屋は君のいやらしい香りでいっぱいだ…分かるか?」
耳輪を喰み囁きながら、開かれた脚の中心部に手を伸ばした。
ピチュ…
「ふっぁあ!」
ピチャピチャ
蜜壷の入口を指の腹でトントンと叩くと、軽快な水音が鳴った。
更に指を滑らすと中から溢れた蜜が入口をベタベタに汚し、臀の下まで濡らしていることも分かった。
「はは、まともに触ってもいないのにビショビショじゃないか」
エルヴィンは愉快そうに言いながら、エマの顔を掴んで無理矢理後ろへ首を捻った。
リヴァイも手を止め、エルヴィンに注視する。
「期待してるのか?この先、もっと気持ち良くしてもらえるかもしれないと」
「ふっ…ちが……あ゛あぁ!!」
嘘をつくなと言わんばかりにリヴァイが乳首を潰している。そのあと掌で転がすとすぐに苦痛から悦を纏った表情へ変化した。