第10章 《リヴァイ》 一線 ※
中で一定の動きしかしていなかった二本指が自在に動き回り始めた。
全方向の膣壁を指の腹で順番になぞり、途中途中関節を曲げて肉壁を突いたり、限界まで差し込まれて奥も擦られる。
リヴァイの巧みな指遣いはエマの予想を遥かに超えて、深い悦楽をもたらす。
はしたない声はもうとどまることを知らず、次々襲いくる波にエマはただ身を沈めていくだけだった。
「?!ぁあっ!!」
指がある一点を突いた刹那、脳天を突き抜けるような気持ちよさが襲う。
「ここか…」
エマが甲高い声を漏らすと指の動きが止まり、リヴァイは口端を上げる。そしてその一点ばかりを擦り始めた。
「?!やっ!!やあ゛っ!あぁあ゛っ!だめっ、だめぇっ!!」
「…だめじゃねぇだろ」
「んん゛っあ゛!やっいやぁっ!!んん゛っ!?」
唇で口を塞がれ、嬌声はリヴァイの口内へと吸い込まれていく。
「っん゛!んん゛ぅ、ふっ、んんん゛っ!」
荒々しいキスをされてリヴァイの指は止まるどころか益々速度を増し、エマは律動的に送り込まれる快感に口内を犯されながらも淫らに喘いでしまう。
速いリズムで膣壁を擦られ続けるとエマは快感とは別の感覚を感じ始めて焦った。
や、やだ……なんか出……
膣の奥がツンとする。
指を拒もうと脚を閉じようとするが、間にリヴァイの身体があって閉じられない。しかも、
「閉じるな…」
リヴァイに気づかれて、両脚は大きくM字に広げられてしまった。
「んあ゛っ、や゛っやだっ!りばっあ゛!なんかぐるっう゛あぁっ!」
ヌチュッ、ヌチュッ、ヌチュッ
エマの中は粘液の量を増し、その粘度も増している。
指が動く度 膣穴は卑猥な音を奏で、その淫らな和音さえエマの情欲を煽る。
このままされていたら出てしまう。
もう、もう…
「あ゛あ゛!でる!でるっ!でちゃう゛あ゛ぁぁぁ゛っ」
叫ぶように喘ぎながら、エマの膣は大量の生暖かい液体を放出した。