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【進撃の巨人】‎熟れた果実を貴方に【短編集】

第2章 《リヴァイ》嫉妬深くて束縛気味※



ヴーッヴーッ…

パソコンに向かっていると、ポケットの中でスマホが振動する。
デスクの下でこっそり除くと、リヴァイから一通のメールが入っていた。


【今日は定時で仕事を終えろ。終わったら俺の家に来い。】


え?今日?


エマは少し離れたところに座るリヴァイに目線を移したが、視線はパソコンに向かっている。

今週は金曜日に会う約束だったはず。
今日はまだ火曜だ。何かあるのだろうか?

急に会いたくなったとかだったら嬉しいな、なんて少し胸を弾ませてしまう。

エマはリヴァイにすぐ返信をすると、言われた通り定時で上がるため、キーボードを叩くスビードを早めるのであった。















「やば、遅くなっちゃった。」

あれから急いで仕事を片付けたが結局定時を少し過ぎてしまった。

リヴァイの方は定時の鐘と共にさっさと帰っていた。このままでは待たせてしまうとエマは身支度を済ませ大急ぎで会社を出た。

リヴァイの家は会社から2駅離れた場所にあるが、運良く電車にもすぐに乗れたため、大幅な遅刻は免れそうだ。

これぐらいの時間ならきっと許容範囲だろう。
エマは電車を降りると、早足でリヴァイの家へ向かった。




ピーンポーン


早足で来たせいで少し息が上がる。エマは呼吸を整えながらワクワクしてドアが開くのを待った。

が、ガチャリとドアが開いたと思ったらその隙間から突然伸びてきた腕に手首を掴まれ、勢いよく中に引き込まれた。

そして体制を立て直すまもなく壁に体を押し付けられる。



「リ、リヴァイさんっ?!」


目の前にいるリヴァイは眉間に皺を寄せ、見るからに不機嫌そうにエマの顔を睨んでいた。

強い力で両手首を壁に押し当てられていて、その場から動くことはできない。


「…っ……お、遅くなってすみません…」

そんなに遅れたことが癇に障ったのだろうか、他に何かリヴァイの気を悪くするようなことをした覚えもなく、エマはとりあえず遅刻を謝った。





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