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dearest moment

第21章 言葉はなくても


「…ホントはさ、こんなすぐに帰したくないんだけど」

 耳元で低く甘く囁かれ、鼓動がうるさい程高鳴る。胸の中に倒れ込んだまま抱きしめられた。ぐっと力を込められぴったりと体を寄せ合う。
 言葉はなくても、修兵の想いが伝わってくるような熱を感じた。やがて惜しむように腕が離される。

「おやすみ」

 短く告げて修兵は九番隊へ戻って行った。不意打ちの行動に、彼が去った後もしばらく胸の鼓動は鳴り響いていた。



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