第2章 乙女の心は純潔か?《五条悟R18》
苦しい──。
何度逃げても舌を絡め取られどちらのともわからない唾液が顎をつたって垂れる。
くらくらする、まるで恋人にする様なキス。
私の力が抜けたのをいいことに、するりとシャツの下に手が滑り込んできて、肌の感触を確かめるように脇腹を撫でた。
「ひゃ…ん!」
ビクッと私の肩が震えたのを五条は嬉しそうに見下ろす。
「へぇ、みちるって脇腹弱いんだね」
「ぅるさ…っん、ゃ!」
面白がるように脇腹を指先で撫で下ろす五条を恨めしげに睨みつけると、そのまま五条の手は無遠慮に服をたくし上げ、下着を顕にするとそれもまた難なくするりと外してしまう。
「ちょ、ぁ…っ」
「みちるの胸ってさ〜、戦闘の時は邪魔そうだけど、戦闘力は高めだよね〜」
ツンと上向く突起をつつきながら、最低セクハラクズ教師は楽しそうに私の胸を弄ぶ。
双丘の柔らかな感触を満足そうに楽しむと、指先で突起をくりくりと弄り、さらにはみちるの反応を伺うようにまたキスをする。
「んぁ、ふ…ゃぁあ…」
組み敷かれて自由のきかない両腕を捩るも、抵抗らしい抵抗も出来ずされるがまま。
いっそ意識を失ってしまえば諦めるだろうか?
私が抵抗するから、五条はそれを楽しんでいる節がある。
もともと任務明けで思考も回らず立ったまま寝られそうな程の疲労を抱えていたのだ。
もう何も考えず、寝てしまおう。
何も感じない。
何も感じない。
何も感じない。
そう思って、両腕の力を抜いた途端⸺。
「ダメだよ、こんな時に寝ちゃ」
口調とは裏腹に耳元で低い声とともに、ガリッ、と耳朶を強めに噛まれた。
「ぃた…っ!」
「言っとくけど、意識無くしてもやめてあげないよ?」
噛まれた耳がジンジンと熱をもって痛む。
五条の考えてる事なんて塵一つ理解したくないけど、このありがたいカウンセリングごっこには、どうやら最後まで付き合わなければならないらしい。
「へんた…ぁあっ、ん」
悪態も愛撫の再開によって嬌声へと変えられてしまう。
五条の長く節くれだった綺麗な指が胸から脇腹へ、脇腹から太腿へ、太腿から秘所へ、感触を愉しむように肌の上を撫ぜる。