第2章 乙女の心は純潔か?《五条悟R18》
なるほど、あの行為にはそんな意味があったのか!
なんて納得出来るはずもなく、私の眉間は堪らず痙攣を繰り返した。
「それで、そんなお優しい気遣いが出来る五条先生がこんな時間に何の御用なんですか?報告書なら明日上げま…」
「ウケる〜、今の話の流れでわかんないかなー?察しが悪いね、みちる」
ミシッと次の瞬間に私の関節が再び悲鳴をあげた。
扉の外にあったはずの私の身体は少し硬いベッドの上に放り投げられ、視界には天井、と片手で私を組み敷く体勢のクソ教師。
「い…っつ…」
「受け身ぐらいちゃんととろーね、みちる。そんなだから接近戦弱々なんだよ?」
耳元で口調の割に五条の低い声が響いてぞわりと肌が粟立つ。
「ん…っ」
「お、色っぽい声出せんじゃん、もしかして期待してた?」
こンのセクハラクズ教師。
こっちは疲れで頭の回転も鈍くなってるってのに。
抵抗しなければと叫ぶ本能と、抵抗したところで前回と同じ末路じゃん?と諦める理性。
もうこうなりゃヤケだ。
押し倒された時にあらわになった太ももをすりっと擦り合わせて、身動ぎしながら潤んだ瞳で五条を見上げる。
「───ゃ……優しく、して…」
一瞬、目隠し越しに五条の目が驚いて見開かれたように感じられた。薄い唇から「はは…っ」と乾いた笑いがこぼれる。
「どこで覚えたの、そんなやらしー誘いもん…っぅおっと」
珍しく動揺してる五条に超至近距離から放った私の渾身の頭突きは、すんでの所で当たりすらせずにかわされてしまった。
クソ、この状況で煽れば油断して攻撃が届くと思ったのに…。
こんな事なら日頃からもっと腹筋を鍛えときゃ良かった。
「ちょっとみちる、今のは流石に酷いんじゃない。あんな勢い良くキスしたら俺でも前歯折れちゃうよ?」
挙げ句の果てに渾身の攻撃がまさかの下手クソなキスだと思われてて泣きたい。
次の瞬間、ふにっと唇に柔らかな感触。
五条の艷やかな唇が自分のソレに触れて、口腔内にぺろりと舌が侵入してくる。
顎を掴まれて、振りほどく事も出来ず、容赦なく口内を蹂躙される。
「んっ、ン、ふ…ぁ」