• テキストサイズ

【文スト】君の笑顔が見たいから【R18】

第10章 止められなかった



事件の被害者の人数が多くて、聞き込みをするのに凄く時間がかかった。

2時間くらいしたら、1回休むことになって近くの公園で休憩する。

「はい」

ベンチで座っていると、敦さんが飲み物をくれた。

『あっ、え、ありがとうこざいます』

「うん、リンゴ味で良かった?」

『はい、ありがとうございます....』

凄く嬉しい。

私は嬉しさを心の中に隠した。

敦さんにジュースを買ってもらえるなんて、どうしよう、とっとこうかな。

でも、せっかくくれたんだから飲もう。

手に力をいれて、キャップを回して1口飲む。

今日は天気が良いし、風もいい感じに吹いていて鳥もどこかで鳴いている。

私は空を見上げる。

雲はそんなになくて、快晴かも。

そう感じていると、敦さんが話した。

「東京に来たの初めてなんだ。ちゃんは来たことある?」

『わ、私も初めてです』

「そうなんだ、じゃあ一緒だね」

そう言って微笑む。

そんな些細な事が一緒でも嬉しく感じる。

10分くらいしたら、休憩をやめて聞き込みを再開した。


/ 107ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp