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【文スト】君の笑顔が見たいから【R18】

第9章 1割のお礼



帰る際に、太宰が玄関先で言う。

「本当に送らなくても大丈夫かい?」

『.....はい』

の部屋は太宰の寮とすぐ近くだ。

送るほどでもないが、太宰は心配して送ろうとする。

『じゃあ....』

外に出てはぺこりと頭を下げて、ドアを閉めた。





自分の寮の部屋に入ると、どっと疲れが出た。

『はあ...』

疲れがひどくて、その場に座り込む。

樹戸がに気づいた。

「帰ってたんだね」

声をかけられたが、眉ひとつ動かさず頷いた。

「布団を敷いといたよ。ゆっくり休んで」

に遅くなったこと電話のことも何も聞かない。

きっと何があったか知っている。あれほど嬌声を電話越しに響かせていた。気づかないはずがない。

汗をかいていて風呂に入りたいが、睡魔には勝てなくてそのまま布団にもぐる。


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