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【文スト】君の笑顔が見たいから【R18】

第4章 始まり



急いで探偵社に戻ると、敦は直ぐに与謝野に軽く事情を説明してベッドにを寝かせた。


しばらくすると、ドアが開き与謝野が敦を呼んだ。


「敦、ちょっと来な」


「…はい」


すると、国木田が医務室の方を見て「敦、お前はまだこの書類終わってないだろう」と書類を敦に見せながら言った。


「そンなの後ででいいだろう。こっちは忙しんだ。」


与謝野がそう返すと「いや、しかし───分かりました」と、眼鏡を上げて去って行った。


医務室に入ると、は寝ていた。


その姿を見て、少し安心した。


与謝野はの所に近づいて、布団を退かしての洋服のボタンを外した。


丁度腹が見えて敦は一瞬顔を赤く染め、目を逸らした。


「ここ、いくつか傷があるだろう」


与謝野に言われて気づいた。


「敦、アンタ何か知ってるかィ?」


「…いえ、知りません」


そう言うと与謝野はの服のボタンを付けた。


「だよなァ、アタシはあの事件の犯人だと思ってるんだけどねェ」


少し黙り込んでから、


「アタシは出かけるからのこと頼んだよ」


そう言って与謝野は医務室を出た。


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