第4章 始まり
探偵社に戻ると買い物袋を江戸川さんに渡した。
「おっ、早かったね」
と言って袋の中をみた。
「あっ、これ食べたかったやつだ。ありがとうね」
そういうと江戸川さんは去っていった。
すると、国木田さんが私のところに来た。
「 、帰ってきたそうそうで悪いんだが、小僧とこの依頼を一緒にやってくれ」
依頼書を私に渡しながら、言った。
───敦さんと
私の胸は弾んだ。
早速、外に出て調査することになった。
「大変そうだね」
敦さんは依頼書を見ながら言った。
私は視線を足元に落とし、頷いた。
前科のある人間を探して欲しいという依頼。
"武装"探偵社だからか、そういう風な依頼もたまにあるらしい。
敦さんと一緒なのは嬉しいけど…
心の隅で私はこんな依頼はあまりしたくないと思っている。
そう思うのは、悪いとは思ってるけどやっぱり危険だし怖い。