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【マギ】うたかたのゆめ

第4章 はしやすめ





「___っ、________!」


ガシャンガシャンと音を立てながら何かを言う宇航だが、何を言ってるのかさっぱり。って泣いてる!?何故!??


「…分かった。、お前に免じて罪人宇航を解放する。然し、また何かを起こせば直ぐに凌遅刑ということを努々忘れるなよ。行くぞ、。」

「紅炎様!ありがとうございます!!」


紅炎様の温情でなんとか宇航は助かった。良かった。彼は宦官としてとても優秀だ。そんな子がいなくなるのは困るし、本当に良かった!



_




朝餉しっかり食べた後、私は仕事の為に宮中を駆け回っていた。すると、名前を呼ばれた。


「はーい?」

「さん!本当にありがとうございました!更に惚れました!好きです!!付き合って!下さい!!!」

「はい????」


私の前で頭を下げ、手を此方にやる彼、基宇航の声はここら一帯に響回り、野次馬が押し寄せてきた。



「なんだなんだ?」「告白か?」「いいねぇ、若いのは」「キャー!宇航くん!」「もう一方はさんだ!」「美丈夫が高嶺の花に告白してるぞ!」



え、これ凄く断りにくいんだけど…。どうしよう、此処で断ったらやばいよね?でも私、別に宇航に興味無いし…。えーと、えーと、、、



「ご、ごめん!私、その、仕事が恋人みたいな感じだから、あの、宇航とは付き合えない…!」

「なっ…!」

「本当にごめん!でも気持ちは嬉しかった。これからも、仕事仲間としてよろしく!じゃ!」


「良かった、さんはみんなのさんのままだ…」「う~!悲しいけど、さん相手なら仕方ないかな!」「宇航、お前最高だな!」やら聞こえる…。これ以上面倒な事にならないようにさっと私は逃げた。



まぁ断ったしこれで宇航と関わる機会も少なくなるだろう。これで安心安心。




…なんて思っていた私が馬鹿だった。






「先輩!」

「せんぱーい!好きでーす!」



え、めっちゃ来るじゃん…。挙句の果てには、



「宇航、この仕事、よろしくね。」

「はい!結婚しましょう!」

「話聞いてた???」



なんて事も…。はぁ、まぁなんだかんだ可愛い後輩みたいで良いんだけどさ、ちょっとダルいかなーなんて。
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