第1章 始まり
「なるほど?それはぶつかった瞬間に爆発する代物か。」
(割と厄介だ...)
いくら強度を誇るボルグだってそう何回も爆発物が当たったら一溜りもない。
そう来るなら、
「アスファル」
レモンを大量に投げてくるので、それに風魔法でこちらにぶつかる前にあっちに誘導する。
次いでに、私が魔女と戦っている間に増えたうっとおしい使い魔共にもお見舞いした。
「へぇ、これでも効かないの。それはアンタが硬いってことなのか、それとも、このレモンが使えないだけなのか。」
まぁどうでもいいけど。
ただ、このまま戦っても埒が明かない。それに時間もそろそろやばい。
「仕方ない。特別に巨大な魔法使ってあげる。」
「appassionate ーアッパショナートー
con fuoco ーコン フォーコー
ハルハール トゥルビヨン!!」
その瞬間、この空間にいた全ての使い魔と魔女は炎の渦に包まれた。
「~~~~~~~~~~~~~~~!」
相変わらず、
「何言ってるのか、分からないよ。」
そういった瞬間、魔女の結界は壊れた。
~~~~~~~~
(それにしても、なんで魔法少女が絶望に打ちひしがれた時に成る魔女が、この世界に?
ここには私以外に魔法少女はいないのに。
人がまとまって死んでいるという事件は私達の国でも起きていた...。
これはあの人の為にもしっかり調べて、お土産にしなければ。)