第1章 始まり
霧の団の狙いが国の倉庫や金持ちの屋敷ということから貴族やら豪商やらの屋敷の護衛をする事になった。
私は豪商の屋敷を任されたのだが.....
「!」
「うん、キュウべぇ。分かってるよ。」
バルバットに魔女の反応があるなんて...。
それに加え、私のボルグも反応している。
(これは...霧...??)
まぁいいや。この霧に乗じて魔女を倒そう。
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「ここ最近人がまとまって死んでいる事件が増えているってジャーファルさんが言ってたけど、魔女のせいだったなんてね。」
「僕も驚いたよ」
「嘘つけ。感情ないクセに」
魔女の結界に入った後、使い魔の相手を適当にしながら進んでいた。
「にしても、さっきの 嘘 はないんじゃない?流石に盛りすぎだよ」
「うるさいなぁ。確実に信頼得るためには祖国では魔法の知識が1位2位を争えるくらいだって言った方が良いんだもん。」
「そうかい?」
この世界には私しか魔法少女がいないからキュウべぇもずっと私と共にいる。それはもうずっと。お互いに利害が一致してるのもあってそれなりに信頼はしているけど、たまにこうやってウザくなる。
「あの女がいるせいで私が小さく見えるだけで、そこらの魔術師よりは秀でてるし?」
「まぁ君は魔力量の多さが異常だからね。僕はこれまでに数々の魔法少女を見てきたけど君はその中でも突出している。その上、魔法少女としての素質が魔術師としての素質にも直結しているから、この世界にない魔法も、奇想天外な魔法も使えるのは確かに強みだ。」
「...珍しく褒めるじゃん。怖いんだけど。」
明日は槍でも降るのかな。
「それには遠距離戦も近距離戦も得意だからね。
ただ、たまに立ち回りが酷かったり、覚えてる魔法がサポート系に偏ってるのはキズだと思うけどね。」
「やっぱり上げて落としやがった。」
はぁ、やっぱりコイツはロクでもないわ。