第1章 始まり
「アリババくんは自分が認められないかもって、最初から知ってたよ。でもみんなのたまに、怖いのをがまんして、今まで誰もできなかったことをやりに行ったんだ。
勇気ある人なんだ!!
彼は決して情けなくなんかない!!」
「アラジン...」
本当にアラジンは凄いな...。.......ジュダルも見習って欲しいものである。
「...へぇ、チビ。そんなに見込んでる王候補なのかよ、こいつが?ふ~ん...」
あ!ジュダルが杖を出そうとしている!
「俺にはそうは...見えねーけど...」
「避けてアリババ!!」
「なっ!!」
私の言葉が遅かった。ジュダルの攻撃を受けたアリババはお腹を抑えて倒れた。
「ほら、弱え~」
「ジュダル!!」
「クソ、このバカ!」
「シンドバッド!!!!!なんでお前ら、こんなくっだらねー奴とつるんでんの!?
バカじゃねぇの!?」
「.....っ!」
もう魔法を思い切りぶつけてやろうかと、指輪に魔力を込め様とした時、アラジンが杖を構えた。
「へっ、やる気かよ?」
(いけない!これだと被害が大きくなる!)
「君と戦いたいワケじゃないけど、これ以上、僕たちに何がするなら止めるよ。」
「やめろ!!やめるんだ、二人とも!!」
「そうだよ!このままじゃ二人とも無事じゃ済まなくなる!」
シンドバッドさんと共に止めに入ると、ジュダルはフッと笑った。
「黙ってな、お前ら。これは「マギ同士の戦い。」ただの人間は口出し無用。」
「その「マギ同士の戦い」がどれだけ周りに被害を加えるか...!」
「それに、今のシンドバッドには俺は止められないね。さっき 見て わかってんだぜ
今、「金属器」1つも持ってねーんだろ!!」
「ぐっ!!」
「ッチ無視しやがって」
本当に魔法ぶっぱなすぞこのクソガキ(※年はあまり変わらない)
「マスルール!!」
「了解。」
待ってましたとジュダルに突っ込むマスルールさん。思い切り蹴るも、ジュダルの防壁魔法が邪魔をする。
「...!
やっぱりだめです...俺たち今、「眷属器」使えないんで。」
「くそっ!!」
やっぱり私がやるしかないのか...!!