第1章 始まり
シンドバッドさんを中心にこれからの事を話している時、周りがざわつき始めた。
「?」
それに気づいたようで、アラジン達もハテナマークを浮かべていた。
「ん?兄上、あれはなんでしょう?」
誰かがそう言って上を指さした。それに釣られて皆、上を向いた。
そこには
「!!!!!」
最
「おーーーーいシンドバッドーーーーーー!!!」
悪
「!」
だ。
コイツ...!ルフ消して来やがった...!!私がいること分かってんだろ!
絨毯から降りたバカはスタッと地面に着地した。
「よっ、バカ殿!ここで何してんの?」
降りてきて話しかけてくるとか最悪...。最悪の中でも本当に私の人生の中で1番最悪かも...。まぁそれは嘘だけど。
「ジュダル、お前アブマドの手先として来たのか?それとも煌帝国のか?」
「.......あ?
ああ!違う違う!正直、俺そういうのどうでもいいから!」
言うと思った!!コイツ本当に国のことなんも考えてない。一応お世話になってるんだからさ、少しは興味を持って欲しい!!
コイツが神官の仕事しないせいでどんだけこっちに迷惑がかかったかって.......
「貴様ら、この国で一体何をする気だ?」
「...さあ?親父どもの考える経済どうのってのは、俺にはキョーミのねー話だからな...
そんなことよりわかってんだろ、シンドバッド?俺が好きなのは.....
戦争だよ。
強いんだぞ!俺のいる煌帝国は。兵隊も沢山いる、「迷宮攻略者」の将軍もいる、迷宮怪物軍団だってできたんだぜ!それに.....
もいるしな。」
「!!!」
「!!?」
クソ、本当に最悪だこのバ、基ジュダルは...!
今の話からしたら完全に私が煌帝国側じゃないか...!ふざけんな!!確かにそうだけど、今はちょっと中立だし!!!
「何さっきから隠れてんだよ?バレてんだぜ?」
「...............ッチ」
もう逃げ場もないかと私は静かにジュダルの前に姿を現した。