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【ハイキュー!!】甘い悪魔に唆された

第8章 俺、嫉妬深いって言いましたよね


「良いですか?
捕まったらまず、男の正面を蹴り上げるんです。
そうすればしばらくは動けない筈ですから」
「正面って?」


「あぁ、実際に見せた方が分かりやすかったですね。
すみません、気が利かなくて。
正面って言うのは……」
「ヤメテ!赤葦!謝るから!
それだけはマジ勘弁!!」


黒尾くんが赤葦から離れる。


「ココ、ですよ。分かりましたね?」
「っ……うん」


赤葦が触れた場所は、私の蜜口。
秘豆があるところ。
確かにそこを蹴られたら痛いと思う。


「ほら、早く片付け終わらせないと食堂閉まりますよ」
「やっべ……」


黒尾くんが慌てて出て行く。


「……赤葦さんでも余裕のない顔するんですね」
「まぁ、俺も人間だからね」
「少し興味が出て来ました」
「それは俺に?
それとも……夏美さんに?」
「さぁ?」


クスクスと笑って倉庫を出る月島くん。
誰も居なくなった瞬間、大きな息を吐き出した赤葦。


「赤葦?大丈夫?」


あまり見ないその姿に心配になる。


「これが大丈夫に見えますか」
「見えな、わっ……」


引き寄せられ、あっという間に腕の中。
温かい体温と、赤葦の匂い。
それから……。


「……赤葦」
「なんですか」
「心臓の音、凄い」


ドクドクと強く早く脈打つ。


「そりゃ焦りましたからね。
夏美さんが知らない内に口説かれてるんで」
「く、くど!?ナイナイ!
黒尾くんに限って有り得ない!」


黒尾くんがスキンシップ激しいのは、誰に対しても同じで。
私だけが多い訳じゃない。
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