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【ハイキュー!!】甘い悪魔に唆された

第7章 ヘイヘイヘーイ


「確認したいことって?」
「あなたの好きな人は誰ですか」
「え?赤葦だけど、急にどうしたの?」
「さっき木兎さんに何言われたんですか?」
「え!?」
「あんなに顔赤くして……セックスの約束ですか?」
「ちょっと、赤葦、声!」
「大丈夫です、聞こえてませんよ。
それより俺の質問に答えてください」


いつもより低い声。
眉間にはシワが寄っていて、怒ってるのが分かる。
もしかしてナナちゃんのこと聞かれてた?
でも声が聞こえる距離じゃなかったような……。


「言えませんか?
やっぱりセックスの約束でも……」
「違う!違う、から……」
「じゃあ、何を言われたんですか?」
「……よ、夜時間作ってやるから、いっぱいエッチしとけって……」


誰かに聞かれたらと思うと、恥ずかしくて恥ずかしくて。


「なんだ、そういうことですか。
じゃあ木兎さんとは約束してないんですね?」
「当たり前だよ」
「なら安心しました、疑ってすみません」
「ううん、私がもっと信用あればこんなこと聞かせなくて済んだから!
ごめんね!頑張るから」


あ、やばい、泣きそう。
胸がキューッて締めつけられる。


「え、夏美さ……」
「私準備あるから行かなきゃ!またね!」


使い慣れたいつもの笑顔を貼り付けて、用具室に入った。


「はは……なんか自信なくなって来ちゃうよ……」


蹲り、顔を塞ぎ込む。
目に溜まる涙は零せない。
泣いたら、目が腫れて心配掛けちゃうから。
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