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【ハイキュー!!】甘い悪魔に唆された

第7章 ヘイヘイヘーイ


「え、なに、体調悪いの?」
「っ……」


声に驚いて振り返る。
え、用具室開いた音しなかったよね!?
なんで人居るの!?
ていうか誰!?


「ちが、大丈夫だから!」


涙を見られてないことを願う。


「ふーん……まぁ、僕には関係ないけど。
木兎さんがあなたを探して騒いでましたよ」
「光太郎が?何かあったかな?
教えてくれてありがとう」
「別に」


黒いジャージを着た、背の高い眼鏡の男の子。
その子にお礼を言って、用具室を出た。


「あ!居た!夏美!」
「ごめん、探してたんだってね?」
「おう。休憩時間と自主練の時ボール出し手伝ってくんね?」
「もちろん」
「サンキュ!」


それぞれユニホームに着替え終え、試合が始まった。


「凄い……」


初戦は烏野との試合だった。
初めて見る烏野のプレーは、驚く他ない。
1つの形に捕らわれず、新しいものを沢山吸収しようとするスタイル。


得点係はそれぞれ自分のチームの所を担当している。
白福ちゃんが梟谷、清水さんが烏野。
ドリンクを作りながら、コートから目が離せない。


初めにタイムアウトを取ったのは梟谷。
光太郎も、なんだか調子が悪そうというか嫌な予感がする。


「木兎さん、冷静にで……」
「冷静だ!」


赤葦の言葉にかぶせる。
あぁ、この流れはまずい。
非常に危ない。


「……ナナちゃん」
「はい?」


両手で一生懸命ボトルを振っていたナナちゃんが上目遣いに私を見る。


「お願いがあるんだけど……」
「!私に出来ることなら!」


キラキラした目。
そんな顔されると頼みづらいんだけど……。


「光太郎に、頑張れとかカッコイイとか言って褒めて来てくれない?」
「えぇぇ!?」
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