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【ハイキュー!!】甘い悪魔に唆された

第6章 知ってましたよ、そんなこと


「……入って」


部屋着のまま玄関の鍵を開けて、部屋へと招き入れた。


「髪ボサボサですね。
それに酷い顔……泣いてたんですか?
目腫れちゃってますよ」
「別に赤葦には関係ないでしょ」


「関係あります。
泣かせたのは俺ですか?それとも木兎さん?」
「……」
「言えない?」


顔を覗き込む赤葦に、背筋がゾクリとする。
ダメ、赤くなっちゃ。
諦めるって決めたんだから。


「なんで、普通なの?」
「普通と言いますと?」
「私、赤葦とナナちゃんに最低なことしてたんだよ?
別れさせようと思ってたんだよ?」
「俺のことが好きだから、ですよね?」
「……」


「知ってますよ、そんなこと」
「え?」
「夏美さんが俺のこと好きなの、知ってました。
だから木兎さんと付き合ったって聞いた時少しカマを掛けたんです」
「えぇ……」
「木兎さんと別れたんですよね?
まだ俺のこと好きですか?」
「わっ、え……?」


床に押し倒されるこの状況が理解出来ない。
どういうこと……?
なんで私押し倒されてるの?


「俺のことが好きなら、このまま抱かれてください。
好きじゃないなら拒んでください。
じゃないと俺、止まりませんよ」


徐々に迫って来る赤葦の顔。
顔近い……キス出来そう。


「拒みませんでしたね」


軽く触れた唇。
薄いのに柔らかい、赤葦の唇。


「まだ俺のこと好きで居てくれて良かったです」
「え……」


良かった?なんで?迷惑じゃないの?
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