第4章 蕾
「や、あ……」
「今から嫌禁止ですよ。
本当に嫌な時だけ言ってください。
じゃないと辞めちゃいますよ?」
「それはダメ……」
胸元に散らばった華に口付ける。
「痕ってどのくらいで消えるんですかね」
「わかんな、んっ」
「上書きしたら木兎さん怒りますか?」
「光太郎のこと、気にしなくて、良いから……!」
肌を這う舌にゾクゾクする。
スカートと下着に手を掛け、身につけた全ての衣服を脱がされた。
「んっ、あ、だめ……」
秘部に指を這わされて、恥ずかしさで涙が零れそうになる。
「ダメって言ったら辞めるって言いましたよね?
良いんですか?」
「やっ、ごめんなさ……」
離れていこうとする赤葦の身体。
その腕を掴み、離れていかないでとそのまま腕を強く引く。
「そんなに強く引っ張ったら夏美さんの上に乗っちゃうでしょう?」
言葉の通り、私に馬乗りになっている。
「赤葦……」
「はい?」
「……私も、したい」
「何をですか?」
「言わせたいの!?」
首を傾げる赤葦。
あ、これは本当に分からない時の顔だ……。
「だから……な、舐めたい、って言ってるの……」
恥ずかしさで顔から火が出そう。
顔が見れなくて、目を固く瞑る。
「……」
赤葦の唾を飲み込む音が聞こえただけで、それ以外は何も聞こえて来ない。
幻滅された?はしたないって思われた?
「あ、あの、ごめ……」
やっぱり今のなし、と言う前に赤葦が口を開いた。
「本気ですか?
自慢じゃないですけど、俺のデカいですよ」
「赤葦にも気持ち良くなって貰いたいの」