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【ハイキュー!!】甘い悪魔に唆された

第3章 カワイイ後輩、憎い後輩


「……ナナにはまだそういう話も、何も出来ません。
何せ手を繋いだぐらいですからね」


そう笑う赤葦は切なそうな顔をした。


「ナナちゃんって結構ガード硬いんだね、禁欲生活ガンバレ!」
「付き合って半年。
手を繋いだのが3ヶ月目、その先なんてまだ全然」
「え、うそ」


そんなに禁欲が長いとは思わなかった。
冗談で言った言葉を少し申し訳なく思う


「本当。
別に性欲は強い方じゃないけど、限度ってものがあるでしょ。
俺だって好きな人の傍にいたら我慢出来なくなる」


半年も付き合っていて手を繋ぐだけなんて、私だったら我慢出来なくなっちゃいそう。


「なんとなく予想出来てたけど赤葦って理性強いね」
「まぁ、セッターですから」
「そこでもバレーなの。でも辛かったら相談乗るよ?」
「良いんですか?」
「もちろん!」
「でも木兎さん独占欲強いから、俺の相談を聞くなんて許可してくれますかね?
嫉妬で抱き潰されそうじゃないですか」


腰砕けても知りませんよ、と笑う。


「それは困るなぁ……赤葦、なんとかして!」
「俺のことなんだと思ってるんですか。
そんなに万能じゃありません」


クスクスと小さく笑う。
段々と笑顔を見せてくれるようになったと思う。


「でも光太郎は大丈夫だよ。
だから遠慮せずにいつでも頼って?」
「ありがとうございます。
一限、ほんとに始まっちゃいましたね。
遅れて授業出ます?単位の為に」


一限が始まってから5分経った頃だ。
まだ、遅刻しても授業は受けられる。


「ここまで来たらサボるでしょ!
赤葦は?出る?」
「いえ、俺もサボります。
だから今から相談乗ってください」
「いーよ」
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