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【ハイキュー!!】甘い悪魔に唆された

第3章 カワイイ後輩、憎い後輩


「ナナが瀬名さんのこと気に入ってましたよ」


屋上に腰を下ろし、話す。


「え、ナナちゃんが?
あ、ごめん、ナナちゃんみたいな可愛い女の子ってあまり私のこと好いてくれないから、ちょっとびっくりした」
「先輩が男の子だったら好きになってる、って。
俺の前で言うから妬きましたよ」


苦虫を噛み潰したような顔。


「赤葦って意外と嫉妬深い感じ?」
「意外ってなんですか、普通妬くでしょう」
「確かに、私も妬くかも」
「……傍に居ると、嫉妬もするし抱きたくなる。
でも泣かせるのだけは嫌だから我慢する。
そのループなんですよね。
木兎さんならド直球に言うんでしょうけど」


「あー、そうね。かなり直球だったわ。
ナナちゃんには言ったの?赤葦が我慢してること」
「まぁ、少しは……。
変に伝えて、焦らせたくないし」
「それで赤葦に限界が来るなら、本末転倒だけどね。
解決策はあるの?」


「……」


「ないんでしょ?
だったらまずは解決策を考えよ?」
「それもそうですね」
「赤葦?」
「あぁ、すみません。
まだ収まってないだけなんで」


「あ、そっか。
てか赤葦って私相手にでも勃つんだね。
ナナちゃんが相手じゃないと勃たないかと思ってた」
「俺にも不思議ですよ。
こんなに収まらなかったことないし」
「何それ、赤葦ってば誘ってる?」
「そうだと言ったら?
抱かせてくれるんですか?木兎さんが居るのに」


「抱かれても良いよ、赤葦になら。
でもそれだと赤葦後悔するでしょ?
例え身体だけの関係でも、ナナちゃんを裏切ることになるんだから」


赤葦に求められて、熱っぽい視線を受けて、自分が濡れたのが分かる。
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