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【ハイキュー!!】甘い悪魔に唆された

第1章 カワイイ彼女


「だから夏美。
今からいくつか選択肢を出す。
その中から1つ選んでくれ」
「……うん」


射抜くような瞳に胸がドキリと鳴る。


「1、俺と付き合って俺のことを好きになる。
2、俺と付き合って赤葦のことを落とす。
3、俺の告白を断る」


指を立てながらゆっくりと話す。
1や3は分かるけど、2って……。


「ちなみに、1と2はいつでも傍に居てやれる。
して欲しいことだったらなんでも!
もちろんチューも、エッチも。
3は……出来ることが限られて来るからなぁ」


「でも……1は分かるけど、2って……。
要するに木兎のこと利用するってことだよね?
そんなこと……」
「出来ねぇの?
赤葦のこと奪おうとしてる癖に!」
「な、なんで知ってるの!?」
「ほーら、白状した」


お腹を抱えて笑う木兎。
まさか木兎に気づかれるとは思わなかった。


「目ぇ見りゃ分かるって。
時々獣みたいな目してる、欲情してるみたいな」
「え、嘘!」
「嘘じゃねぇし。
で、答えは?
俺は利用されても夏美と一緒に居られるんなら別にそれで良い。
夏美が笑ってくれるなら、俺は身だって引ける。
そのぐれぇ好きだ」


「……付き合う」
「え、マジ?」
「まじ……」
「ヨッシャ!俺嬉しい!死にそー!」
「ちょ、死なないでよ?」
「やべー……ニヤける。
今絶対こっち見んなよ!」


ベッドに寝転がり、身体をバタバタさせる木兎。


「あ、ほんと。耳まで真っ赤だ」
「ばかっ、見んなつったろ!」
「ふふ、ごめん。でも木兎可愛い」


顔を覗き込むと、熱の篭った目を向けられた。
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