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第6章 1.05 対面
「エーミール!!お前どうゆう事や!!童貞の癖にこっちの世界でもう女作ったんか!!!なんでや!!エーミールの癖に!!!羨ましい!!!!」
謎の美女の登場に会議室が響めいた。
そんな中で、其れまで然程興味が無さそうに煙草を燻らせていた鬱先生が、椅子から立ち上がり叫んだ
「違いますよ!!!!しんぺい神さんに処置してもらってたら煙草吸いたくなって、手元になかったから欲しいなあって思ったらこの人が煙草と一緒に出てきたんです!!!!」
エーミールの言葉に鬱先生は更に食ってかかる。
「誰がんなこと信じるか!!おいエーミール、どこで引っ掛けてきたその美女!!!!」
そんな言い合いをしていると、太宰が“ちょっと失礼”と言い、エーミールに近づくとそのまま肩に触れた。
すると金髪の美女は“あっ…!”と言い、そのままふっと消える。
「えぇ!!!消えた!!!?」
それを見て鬱先生は驚く。
「どうやら、あの女性がこの方の異能力みたいだね。」
そう言うと、太宰はエーミールの肩から手を離した。
それと同時に再び金色の美女が現れる。
「もう先生!!なんなんですかこの人!!私を消すなんて!!!」
金色の女性はそう言うとエーミールの側に立った。
それにエーミールはびくりとする。
その様子を見てシャオロン、コネシマ、鬱先生は吹き出した。
「ブッッッwwww流石は春無(エーミール)wwwwww自分の異能力の女ですらキョドッとるwwwwww」
シャオロンがそう言うとコネシマ、鬱先生も本格的に笑った。
「にしても、この人なんか見覚えない…?」
ひとらんらんは顎に手を当てながら考えている。
その様子に他の面々も女性に注目した。
それを受けて、金色の女性は自己紹介をした。
「私はエーミール先生の異能力の“ゆかり”です。」
それを聞いて、思い当たる節があるのかひとらんらんは“ゆかり…ゆかり…”と名前を呟いて記憶を遡った。
そして暫くして、“あ!!!”と声をあげる。
「アレじゃない!?前に政治動画作った時にエーミールと一緒に出したキャラクター!!!」
その一言に探偵社を除く一同が“あぁ!!!”と息ピッタリに叫ぶ。
「私は時空の狭間を作ることができます。そこを行き来出来るし、物を保管して自由に出し入れも可能です。」
そう言うと、ゆかりは目の様な狭間を作り出した。