第2章 働かざるもの食うべからず
「あら、名前随分イライに懐いているのね」
「二人とも兄弟みたいなの」
「っ///
すまない、無意識に・・・」
「おーい俺たちを置いてけぼりにしないでくれー」
フードをかぶった男性が声をかけてきた。
「とりあえず自己紹介しましょう、ね?」
それから全員と自己紹介をしたけど
皆医師や弁護士など色々役職があるみたいだった。
「それでそれで、名前は何の役職もちなの??」
エマさんを含め全員が興味津々といった様子で
私を見つめてきた。
といっても私はなにも役職と呼ばれるものはないし
何も持っていないんだけどどうしよう・・
答えに困っていると
「あ、あの、その封筒に書いてあるのではないですか?」
イソップさんが私のポケットからはみ出ているここに来る前に拾った封筒を指さした。
「名前それは此処に来るためのパスのようなものだ
君は突然村に現れた、俺の天眼を使っても君は最初に感知することができなかった。
突然君はあの場所に現れたんだ」
「そうだったんですか、でもこの手紙白紙で」
そういいながら手紙を取り出すと
そこには最初にはなかった文字が書いてあった。
【 招待状 】
親愛なる苗字名前様
この度はゲームへのご参加ありがとうございます。
貴方の役職は傍観者です。
傍観者である貴方はゲームに参加することができません。
ハンターに見つかり攻撃を受ければ貴方はほぼ即死
ゲートを通ると体に負荷がかかり
続けて通ると最悪死に至ります。
しかしながらここにいるためには
ゲームに参加しなければいけません
なのでゲームに参加しない代わりに
荘園の給仕役に任命いたします。
世話をするのはサバイバーはもちろんハンターの方々も含まれます。
それでは、ごゆっくりとお過ごしくださいませ
「なに、これ傍観者??
どういう」
理解ができない
傍観者って?
急に給仕役って言われても私の意志は
どうすればどうすれば
考えがまとまらなくて自分の今置かれている立場も分からなくて体中が震えていたその時