第8章 写真家記念日※R18※
朝のジョゼフさんの様子から考えると
ジョゼフさんの記念日は…
やめよう、今考えるのはなんだかよくないと思う
止まっていた手を動かし
付け合せのサラダを盛り付け
少し肉厚なベーコンと目玉焼きを添え
焼きたがったトーストにバターをつけて
バジルを振りかけたコンソメスープを器に注ぎ
朝食の完成だ
ハンターさんの食堂のそれぞれの席に朝食をおき
自分とジョゼフさんの分はティーセットと共にワゴンに乗せ
ジョゼフさんの部屋に戻った
「名前おはよう」
「ジョゼフさんおはようございます」
「あれ、今日は部屋で食べるのかい?」
「はい、今日は朝食以外のお仕事はお休みで良いと言われましたのでジョゼフさんと二人で食べたくて持ってきてしまいました…」
「可愛い事を、名前は私を飽きさせないね
せっかくの食事が冷めてはもったいないから頂こうか」
いつも通りのジョゼフさんだけど少し覇気がないように思えた
「今日の紅茶はハーブティーなんて珍しいね」
「えぇ、何となくそんな気分で」
「いい香りだ、紅茶をいれるの上手くなった」
「先生がいいですからね」
「おやおや、それは光栄
勉強熱心な生徒のお陰かな」
軽く談笑しつつ、朝食を食べ終え
ジョゼフさんはゲームに行く準備をし
「今日も美味しかった、それじゃあ行ってくるね」
部屋から出ようとするジョゼフさんの手を緩く引っ張り
精一杯つま先立ちをして
少し驚きつつもこちらを振り返ったジョゼフさんの首に手を回し唇に軽くキスをしてギュッと抱きついた
「行ってらっしゃいジョゼフさん」
「悪い子」
ジョゼフさんはそう呟くと私の腰と後頭部に手を回し
深く口付けた
「んっ…ふっ…」
舌は絡め取られて部屋にぴちゃぴちゃと水音が響く
羞恥心から離れようとするもジョゼフさんが離してくれない
ひとしきり口内を遊ばれてからジョゼフさんのさんの唇が離れた
唾液が糸のようにつっーと伸びて切れた
息も絶え絶えになりはぁはぁと息継ぎをするジョゼフさんの胸に縋らりながら何とか立った
ジョゼフさんは満足そうに笑い、私の頭を撫でて目線を合わせると
「ふふっ、なんて顔をしているの
そんな蕩けた顔をして」
「ジョ、ジョゼフさん…が」
「美味しそう、帰ったらゆっくり堪能させてもらうよ」
そう言いつつ、部屋から出ていった