第4章 初仕事
気が付けばお昼ごはんの時間になった
キッチンはそれぞれの館にあるみたいだが、
ハンターさんの館のキッチンはボンボンさんがオーブン爆弾を入れたことにより、壊れてしまったので今は使えないとの事だった
昼食準備も兼ねてサバイバーの館に戻ることを伝えるとハンターの皆さんは少し残念そうだったが
「ランチも期待してる、また遊びにおいで」
と言われたので必ずまた遊びに来ますと約束をした
お茶会やらいろいろと約束をしちゃった
これからの楽しみが一気に増えた
別れを惜しみながらもほかの方々はゲームに呼ばれてるとの事で私を玄関まで見送ってくれたのはジョゼフさんだった
「またいつでも来るんだよ」
「はい、必ずまた来ます」
ではまた、とサバイバーの館に向けて足を進めようとすると
「名前、ちょっと待って」
ジョゼフさんに呼び止められたので振り向こうとすると
「そのまま前を向いてじっとしていて」といわれてしまったのでおとなしくその通りにしていると
ジョゼフさんはあっという間に私の髪の毛を一つにまとめて結った
「このまま向こうに帰ったらすぐにランチの準備でしょう?
火を扱うなら髪は結っておいたほうがいいよ
あとこれはお土産」
そういいながら結った髪がほどけないようにジョゼフさんは髪を後ろでまとめているリボンをほどいて私の髪に結んでくれた
「ありがとうございます、でもこれジョゼフさんの」
「いいんだよ、名前なら大事に使ってくれると思うし
私がそうしたいだけだから」
風になびくジョゼフさんの髪はとても綺麗で髪を下したジョゼフさんも本当に綺麗
また見惚れてしまっていると
ジョゼフさんは私の頬に手を添え耳元で囁いた
「名前は本当にかわいいね、私だけのものでいてほしいくらいだよ」
自分でも顔が赤くなっているのがわかる
心臓の鼓動が今にも聞こえてきそうだ
「あの、ジョゼフさんそれってどういう」
戸惑いながらジョゼフさんを見ると
ジョゼフさんはふっと笑いそのまま私の耳を舐めた
急なことに驚き思わずバッと離れた
「ジョゼフさん!?」
「君が私だけを見てくれるようにおまじない、それじゃあまたね私の名前」
そういいながらジョゼフさんは帰っていった
残された私は破裂しそうな心臓を抱えながらサバイバーの館に帰った