第4章 初仕事
サバイバーの館に着き中に入ってからずるずるとドアを背にして座り込んだ
ジョゼフさんはどういうつもりだったんだろうか
だって耳
耳を舐めるなんて
完全に頭の中がキャパオーバーしていて
恥ずかしさと戸惑いでどうにかなりそう
そのまま座り込んでいると
「名前?大丈夫?」
「ハンター達のとこでなんかあったのか?」
ノートンさんとナワーブさんが心配そうに私を見下ろしていた
あったといえばあったのだが先程の出来事を相談することができるわけないので
緊張していてと適当な理由を並べた
ノートンさんたちはあまり納得してない様子だったが
私が話したがらないので
「悩みがあったら話したいときに言って」
といい座り込んでいる私を立たせてくれた
「ありがとうございます、お昼!お昼ご飯作ってきます」
そのままの雰囲気で話しそうになったため急いでキッチンまで向かった
「名前お昼楽しみにしてるよー!」
「転ぶなよー」
と後ろから二人に言われはーい!と返事をしてキッチンに入った
私を見送った後の二人が
結んである髪やリボンからなんとなく察しがつきそうだと話しているなど露知らず
私はお昼ごはんを何にしようかと頭を悩ませていた