第4章 初仕事
鳥の声が聞こえて
目を覚ますと目の前に梟がいた
「梟!?」
驚いて飛び起きると
笑いをこらえきれないといった様子のイライさんがいた
「おはよう名前、ごめん驚かせちゃったね」
「お、おはようございます」
あれ?なんでイライさんがここに
イライさんが一緒のベットにいることを不思議に思っていると
「あぁ、ごめんね
昨日名前が泣きつかれて寝てしまった後に
出ていこうとしたんだけど
名前が服を掴んだままだったからそのまま寝てしまったんだ」
なんだか眠っている間にイライさんにさらに迷惑をかけてしまったらしい
「すみません!ご迷惑をおかけしました」
「いいさ、俺の好きでやったことだし
少しでも楽になったのならよかったよ」
そういいながら微笑んだイライさん
布を巻いていないイライさんは初めて見たけど吸いこまれそうな綺麗な青い瞳で少し見つめていると
先程の梟がイライさんの肩に乗り小さく鳴いた。
「まだ紹介してなかったね、彼女は僕の相棒
ぽっぽちゃんって呼んであげて」
毛並みもよくモフモフしていて可愛い
イライさんの肩の上でおとなしくしている
「気になるなら触ってみるかい?」
「いいんですか?
えと、ぽっぽちゃん、初めまして」
私が手を伸ばすと
ぽっぽちゃんは手に頭を擦り付けてきた
少し撫でるとぽっぽちゃんはイライさんの肩から私の肩へ
飛び移ってきた。
首周りに羽が当たって少しくすぐったいけど暖かい
「ぽっぽちゃんがすぐになつくなんて珍しい
どうやら名前の事気に入ったみたいだね」
イライさんがぽっぽちゃんを撫でながら
「何かあったらこの子が助けてくれるから
仲良くしてやってね」
と言われた。
「さて、どうやら君の服が届いたみたいだね」
イライさんがいつの間にか扉の前においてあった箱を取ってきた。
中を開けると中には緑色に黒いレースが入ったメイド服が入っていた。