第1章 契約成立!?
「來」
「んぅ、うぐ、んん」
今度は真後ろから重なった唇。
と。
自分でも触れたこともないその場所へと、撫でるように指先が、触れた。
「……やだ……っ」
怖い。
こんなのやっぱり、怖い……っ
「や、やだ……っ、やっぱり」
こんなの、無理……っ。
「お前、もしかして初めて?」
「ぇ」
「ここ、すっごいギチギチ。指1本も入んないよ?」
「ゆ、指……っ??」
入れるの?
「ぇ、ぇ………?」
「……ねぇ、何するかは、わかってる?」
深く深く、ため息を付きながら、目の前で彼は、呆れたように項垂れた。
「あ……」
やばい。
これたぶん、ヤバいやつ。
「わ、わかって、る。何するかくらいは、知ってる、から……っ」
「ふぅん?」
「斗真?」
「そんなに金、欲しいの」
「………欲しい」
10万。
それだけあれば。
弟たちにちゃんとご飯、食べさせてあげられるもん。
それに………。
「……なら、慣れろよ」
「ぇ」
慣れ……?
そのまま後ろから膝裏へと回り込んだ彼の手は、たやすくあたしを横抱きに抱え、そのままふかふかのベッドへと、下ろされた。
「慣らしてやるから、心配すんな」
「は?」
なにを?
慣らすって何?
「キミはただ感じてればいいよ」
「ま、待って何……、っ!?」
ベッドへと寝かされた途端に下着は剥ぎ取られ。
次の瞬間信じられない光景が視界をとらえた。
「………っ、んあぁぁぁぁぁっっ―――――---っ!!」