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愛玩彼女

第1章 契約成立!?


初対面の人には名前は名乗らない。
そんな当たり前な常識さえ抜け落ちるくらい、なんにも考えることなんて出来なくて。





「ライちゃん、ね」

「ん!?ふぅ………っ」


後ろから傍若無人に肌を撫でまわす掌とは別の掌が顎をとらえ。
強引に向かされた真横。
そのまま躊躇なく唇が重なった。


「んん、ふぅ、ん」


おかしな体勢での深い口付けに、早くも襲ってきたのは呼吸困難で。
目下に綺麗な夜景が広がるおっきな窓にしがみつきながら。
酸素を求め逃げようとすれば。
後ろから胸を揉みしだく掌は、戒めだとでもいうように強くその先端を押し潰す。


「…………っ!?ふぅ――――--っ、んんんっ!」


「ここ?」
「んんん――――----っ」


弄ぶだけだった掌は、今度は執拗にその先端を強弱をつけてつまんだり、弾いたりを繰り返す。


「こっちは?」

「や………っ!?だめ……っ」


窒息する一歩手前で唇が離されると。
今度は顎を掴んでいた指先は下へ下へとおりていき、簡単に下着の上からその場所へと触れた。

「濡れてるね」
「や……っ、ちが」
「何が?こっちもすっげたってるけど」
「…………」


ぎゅ、と。
強く摘ままれた胸の先端から熱が産まれ、窓にしがみつきながら喉を天井へと晒す。


「や………っ?」


「すごい、溢れてるよ」
「ぃや……っ」



下着の中へと容易に侵入した指先は、すぐに敏感な蕾をとらえ、執拗なまでに弄んだ。


「やめ……っ、どっちも、や、だぁ……っ」

強すぎる快感に首を降って抗議しても。
両手で払いのけようと両手で『彼ら』の腕をつかんでも。
力の入らない腕じゃ何の抵抗にすらなりやしないのだ。


その証拠に。
彼らの執拗なまでの攻撃は衰えるどころか激しさをましていくのだから。

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