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愛玩彼女

第19章 番外編 映画鑑賞はお静かに



意地悪に笑う、この表情はよく、覚えてる。
天使みたいな笑顔も。


「………いい加減わかれよ。こいつの腹黒」


後ろを肩越しに振り向けば。
とーまの、ため息。


「やだなーそんなことないよねぇ?」


振り向きついでに重なった唇からは、冷たい水が流れ込んで来て。
渇いた喉にすごく心地よく通ってく。
「もっと飲む?」
とーまの声に頷けば。
また、冷たい水が唇越しに喉を通り過ぎた。
だけどその間も。
とーるの指先が身体の線を、なぞるように触れていく。
焦ったくて。
身体がまた、熱を持つ。


「とー………っ、る」
「ん?」


わかってるのに。
絶対、わかってるのに。


「好きだなぁ、ライちゃんのその顔」

あたしを見上げたまま、手を伸ばして頬へと触れる、とーるの指先。

「………とーるの手、あつい」

そのまま熱い手の甲に自分の手を重ねた。

「うん」

はだけたシャツからのぞくとーるの身体も、熱い。



「………いぢ、わ、るぅ」


思わず泣き声で睨めば。
「知ってる」
にこりと笑いながら、とーるの親指が涙を拭った。



「………挿入れるよ?」


涙へと唇を寄せて、唇を舐めて。

「………!!!」


ゆっくり、挿入って、くる。


啄むように唇を舐めて、食べるみたいに、唇がくっついた頃。


「んん………っ!!」


下から一気に。
とーるはあたしを貫いた。





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