第3章 体の異変
「頑張って運転な」
「えぇ?そんな状態の女の子、一人占め?」
「お前の車だろーが」
「リムジンでもレンタルすれば良かった」
「いいから出せ、早く」
「はいはい、わかりましたよお兄様」
斗真、のがお兄ちゃんなんだぁ。
って、なんとなくぼー、と考えるくらいの理性は残ってる。
残ってるけど。
後部座席に寝かせられれば。
それ以上身動きが出来ない。
何度か達した体は、指1本、言うことを聞いてくれないのだ。
「ずいぶん大人しいじゃん。気に入った?これ、―――――透、リモコン貸せ」
「はいはい」
だけど。
斗真のあたしに向けられたんじゃない言葉は、一気にあたしの背筋を凍らせた。
「………や!?それやだぁ。も、抜いてこれ、お願いっ」
指先1本動かせなかったはずの怠い体をなんとか起こして、ドアへと背中をもたれかけ、彼から本能が、逃げようと請う。
「逃がさねぇって」
そんなんで彼から逃げれるなんて本気で思ったわけじゃない。
だって所詮、いくらおっきいと言っても狭い車の中、つまり密室なんだから。
だけどそれでも。
本能が逃げろと指令する。
「逃げれっと思ってんの?」
首をブンブン振りながら、震えれば。
「まぁ、そんなにゆーなら、抜いてやろーか?」
「ぇ」
「抜きたいんだろ?」
「………っ、ふぅ…っ、んくっ」
カチカチと斗真がそれで遊びなから、質問の答えを、問う。
「……っ、抜い、て……っ、ねが……っ」
なんとか紡いだ言葉に、斗真の笑った顔が霞んで見えて、その矢先。
振動は、完全に止まった。
「ぁ……っ、は、はぁ」
途端に抜けた全身の力。
「――――--ッぅぅ!」
と、同時に。
『それ』はなかから、引き抜かれた。
だけど。
「終わってねぇから」
「ぇ、―――---ッああっ!?や、ぃやぁっ」
それは次の瞬間。
1番敏感な蕾へと、宛がわれた。
途端に襲いくる、さっきよりも重い刺激。
「ああ、またイく?」
「いや、ぃ、ぁぁ、いやぁぁっっ、ッ!!」