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愛玩彼女

第3章 体の異変


そんなわけで結局、じゃんけんで勝った透のフレンチディナーとなったわけですが。
それから1時間ほどたって、斗真が「これに着替えろ」なんて持ってきて、今に至る、わけなんだけど。



「…………笑いすぎじゃないっ!?」



さっきからずっと、ふたりは涙が出るほど笑いが止まらない。
失礼すぎるんだけど。


「ほら、来いよ」
「着替えさせてあげる」


だってだってだって。
渡されたのは所謂ドレスって代物で。
いろんなところから紐出てるし、どこに腕を通せばいいのかわかんないし。
奮闘すること数十分、ついにドレスはあたしの体に絡み付いたのだ。


「あーあ、どーすればこんなんなんのお前」
「こんなの着たことないもん」
「視覚的にはそそられるけどねー?」

足やら腕やらに絡み付いた紐をほどきながら、その場所へと口づけしてく透に、一気に羞恥心が跳ね上がる。

「かわいいね、ほんと」
「なんかの小動物みてぇ」

「………っ、なんで、脱がしてんの」

「着替えさせてやってんだろ、変な想像してんな」
「…………っ」
「期待に応えてもいーけど?」


楽しそうに人差し指でつー、と、首を撫でる透に。
慌てて首を横にふる。

「冗談だって」

冗談に聞こえないんだよ。
いつもいつも。


「ほら、出来た」
「うん、かわいい」



…………わ、わ、ヤバいこれ。


「………ライン、出すぎじゃない?ってかスリット、深すぎなんだけど」


胸あきすぎたし。


所謂マーメイドラインのドレス、は、お尻も太もももピチピチだし、太ももまで入ったスリットは深すぎ。
これ絶対高校生が着るやつしゃないから。

「斗真の好きそうなやつ」
「サイズぴったりじゃん、さすが俺」

ぴったりじゃないし。
お尻も太もももピチピチだけど。



だけど。


「よし、行くか」


なんて。
満足そうに微笑まれちゃったら、ま、いっかぁ、なんて。
思えちゃうあたり。
あたしも弱いなぁ、なんて思ったりも、する。



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