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愛玩彼女

第3章 体の異変


結局。
ふらふらしながらもきちんとカレーを作り上げたあたしはけっこうえらいと思う。


「ライちゃん尽くすタイプ?」
「なんでもほっとけないってやつだろ」
「まぁ、そこがかわいいよねー」
「思い切り噛んで嫌われてんじゃん、今さらおせぇよ」
「大丈夫、時効」
「くっきりはっきり残ってるっつーの。めんどくせぇ」
「ああ、やきもち?」
「るせぇ、てめぇの分も食ってやる」
「あ、斗真それ俺の」
「へっ、ばーか」


「………黙ってくえ!!」




うるさい。
じゃれながらケンカすんなら食事以外でやって下さい。



「「…………………。」」


だいたい今何時だと思ってんのよ。
後片付け、誰がやると思ってんの。
あたし明日学校なんだからね。
あー、宿題やってないし。


結局。
後片付けして、シャワー浴びて。
やっと眠れる時間になったのはそろそろ日付もかわる、そんな時間だ。
あたしってばどっかのかわいそうな召し使いみたいじゃない?



はぁ。


と、長いため息を口から盛大に漏らしながら部屋のドアを開ければ。


「でっかいため息」
「終わった?ライちゃん」


聞こえた声に、思わずその場で壁に張り付いた。

「…………なんでっ??」


あ、違う。
今朝ここで寝てたし、隣にあたしの部屋なかったし、なんか勝手に勘違いしちゃったけど。
ここ、彼等の部屋だったんだ。
あたしの家は、やっぱり隣でいんだ。
うん。

「…………あの、ごめん。おやすみなさい……」


とりあえず笑顔取り繕って再度ドアに手を伸ばす、けど。

「どこいくの?」
「お前のベッドならここ」


当たり前に言わないでよ、それ。


「心配すんなよ、弟たちならちゃんと話つけてあっから」

どんな話つけたの、一体。
雷斗のあの変わり様。
すごく気になる。

………気にはなる、けど。



「おいで?ライちゃん」


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